足底筋膜炎
(そくていきんまくえん)
足裏には、足底筋膜という腱が、かかとの骨(踵骨)から足指のつけ根の骨にかけて扇状に広がっています。足底筋膜の役割は、体重がかかったときに、弓の弦が張るようにして突っ張り、足部の縦アーチを保つことです。しかし、足底筋膜に負担がかかりすぎると、足底筋膜が踵骨に付く部分(付着部)に小さな断裂が入り、これがかかとの痛みの原因となるのです。昼間歩くことで断裂した足底筋膜は、夜寝ている間は足部に体重がかからないので、安静に保たれて修復されます。しかし、翌朝に立ち上がって歩き出したときには、体重がかかるので再び足底筋膜の付着部が断裂し、激痛が走るのです。断裂した足底筋膜は、就寝中に修復されるといっても完全につながるわけではありません。治りかけの傷のような仮止めの状態なので、体重がかかっただけで簡単に断裂してしまうのです。これが、歩きだしの一歩でかかとに激痛が走るしくみです。しばらく歩いていると痛みは軽くなりますが、決して断裂が改善したわけではありません。
- 診断
- 「朝起きた後の第一歩でかかとに激痛が走る」「長時間座ったあとの一歩目でかかとが痛む」といった症状が特徴的です。足底筋膜炎の方のレントゲンを撮ると、踵骨にトゲのような突起(骨棘)が見えることがあります。これは足底筋膜の踵骨への付着部が断裂と修復を繰り返したために、骨が反応してできたものです。骨棘自体は痛みの原因ではないので、骨棘があるからといって、痛みが治らないわけではありません。
- 治療
- 足底筋膜炎の痛みを改善するには、まず、歩きすぎや立ちすぎといった足の酷使を控え、太りすぎている場合は、炭水化物を控え、タンパク質を十分に摂るといった生活習慣を見直してみてください。足底筋膜炎を改善するためには、足部の内側縦アーチを保ち、足底筋膜に負担をかけないことが重要です。インソールの土踏まず部分を盛り上げて、内側縦アーチを支えます。
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銅冶 |
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榎本 | 榎本 | 榎本 | ||
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手外科 ※1 |
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